ー試合では噛み合う噛み合わない相手がいると思います。
前回の試合の様にうまく噛み合わないと、判定勝利しても不完全燃焼になりますが、今回のゴンナパー選手は噛み合ったのでは?
与座:その通りだ。ひさびさにちゃんと自分を倒しに来てくれた選手だったので、うまく噛み合いました。だからKO勝ちできたと思います。
ー試合がはじまり、ゴンナパー選手の初パンチをブロックした瞬間、ズドーンというパンチの重さを知らしめる音が響き渡り、会場が少しどよめきました
。これはまともにくらったら大変だという危機感はなかったのですか?
与座:しっかりブロックしていたので全く問題はなかった。というよりも最初の一発目としてゴンナパー選手がミドルキックを思い切り蹴ってきて
(タイ人の選手の一発目は、100%の力で思い切り蹴ってくる)それを受けた時、思わず笑みがこぼれました。
これは、キックの強さが(自分の想像を)超えてこなかったからです。空手時代から無差別級の闘いで100キロを超える外国人選手の蹴りも受けていたので、蹴りの強さでその選手の強さがある程度わかる様になっていた。それが想定内だったので「ああ、これくらいか。これなら勝てる」と感じたからニヤニヤしてしまいました。
K-1 WORLD GPライト級王者・与座優貴(よざ・ゆうき/team VASILEUS)(※提供画像) 画像 3/6
ーその笑みだったのですね(笑)。勝利につながった飛び膝蹴りは、狙っていたのですか?
与座:ジムでの練習でいい意味でクセになっていたので、無意識に出せました。試合が終わって、(渡辺)雅和さん(トレーナー)に『一回目のダウンは何で取れたのですか』と聞いたら『飛び膝だよ』と言われて、はじめて理解したくらいです。
ーそのくらい自然でしたね。勝利の分岐点はどこだでしたか?