小倉唯(※提供写真) 画像 7/10
小倉唯(※提供写真) 画像 8/10
2つ目の幕間映像はアーティスト活動10周年を振り返るスペシャルインタビュー。デビューの話がきたときは「こんな自分で良いのか」という不安があったことや、それでも嬉しさがあり「やるからには全力を出そう」と決意したという当時の心境を包み隠さず語っていく。音楽活動を10年続けてこられたことについては、「母の言葉、そしてファンの応援に支えてもらったおかげです」と涙を浮かべながらに感謝の想いを。また、最後にカメラ目線で「皆さん、これからもついてきてくれますか?」と呼びかけると、会場は温かい拍手で包まれた。
「この先もまだまだ皆さんと見たい景色やビジョンがあります」。そんな彼女の決意を届けるようにライブは『Love∞Vision』で再開。レーベルを移籍して最初に世に送り出した曲であり、初めて彼女が作曲に携わったナンバーでもある。メロディを共作した俊龍と作詞の只野菜摘は、デビューシングル『Raise』を生み出した2人。小倉唯にとって大切な人たちと共に作り上げた“新たな第一歩”の曲だけに、歌に込めた思いがより強く伝わってくる。そうしたしっとりした空気を変えるように次に届けたのは『ハピネス*センセーション』。ここでも《未知の世界飛んでいく》《ハピネスなミライ》と未来への希望を表現していく。また、ステージと客席の上には無数のしゃぼん玉が飛び、それらはまるでこれからどこまでも舞い上がっていく、みんなの未来や夢を表しているようでもあった。
ショートMCを挟み、「まだまだアツくなるけど大丈夫?」の言葉に再び大きな歓声で応えていくオーディエンス。ここからはいよいよラストスパート。幕開けは「初めて披露するから私もドキドキしています」と話した『秘密♡Melody』。跳ねるようなメロディと軽快なステップが心地よく目と耳を刺激する。続いて大空の映像とともに歌い上げたのは『プラチナ・パスポート』。2nd LIVE TOUR「Platinum Airline☆」の表題曲だっただけに、当時のライブがフラッシュバックしたファンも多かったのではないだろうか。そしてラストは音楽活動の始まりとなったデビューシングルを。曲紹介の際、「小倉 唯で『Raise』」と自分の名前を点けて告げる姿からも、いかに彼女がこの曲を大事に背負い、歌い続けてきたかが伝わってくる。また、それを裏付けるように、自信を持って堂々と歌い上げる様子からは、改めて彼女が築いてきたこの10年の歴史を強く感じさせられた。
アンコールは、まさにこの瞬間を歌ったかのような『Dramatic!』を。《集めて 何度も夢見よう 一緒にね》の歌詞が今回のライブタイトルである『Assemble』とリンクしていく。また、ここで改めて10周年を振り返り、「皆さんの声援の力って本当にすごいんです。これからも応援したいと思い続けてもらえるような人でありたいなと思います」とファンに言葉を贈り届けていく。そして、全員の心が温まったところで最後の曲へ。やはりこのコールをみんなで歌わなければライブは終われない。「いっせーので 君とだけ!」で始まる『ハイタッチ☆メモリー』は、この日一番の盛り上がりを見せた。その後、曲が終わっても名残惜しそうにずっと残り、客席に手を振り続けていく。が、最後には「明日からの11年目もよろしくね!」とファンにこれからの活動を約束し、ステージをあとに。その言葉通り、夜の公演では11月23日にパシフィコ横浜で11年目初のライブを開催することも発表。この秋、さらに進化した彼女がどんな姿を見せてくれるのか楽しみに待つとしよう。
