2023.08.01 公開
小倉唯、デビュー10周年イヤーを締めくくるアニバーサリーライブに観客熱狂

小倉唯(※提供写真)  画像 1/10

登場からの怒涛の3曲を終え、最初のMCで「もうやりきった感じがする」と笑顔を見せた小倉。また、今回はアーティスト活動10周年を祝うアニバーサリーライブということで、様々な演出を用意しているとの発表も。なお、オープニングから着ている衣装もその企画の一つで、ファンから募集したデザインを採用しているとのこと。「『ポップでラブリー』というテーマにぴったりでした」と決め手となった理由を明かし、また、このデザインには今回のライブのコンセプトでもある『Assemble』(=集める/組み立てる)の意味が踏襲されており、「郵便屋さんをイメージして帽子やバッグとかも付いているのがすごくかわいいんです♪」とお気に入りのポイントも嬉しそうに語った。

「皆さん、振付動画、見てくれました? 一緒にかわいく踊れますか?」といたずらっぽい笑顔を浮かべて始まったのは『Caramel Ribbon...』。ライブ初披露となるこの曲を4人のダンサーたちと届けていく。キュートな振付に少しウィスパー気味の歌声がマッチし、甘い時間が流れた。続く『Happy Strawberry』もスイートな一曲。デビュー以来、ほとんどのライブでセットリストに組み込まれてきた、小倉 唯を代表するナンバーでもある。全身を使った激しいダンスと、アップテンポのリズムに合わせた早口な歌詞。それらを、息を乱すことなく可憐に表現する姿にパフォーマーとしての真髄を見た。

小倉唯、デビュー10周年イヤーを締めくくるアニバーサリーライブに観客熱狂小倉唯(※提供写真)  画像 5/10

ここで一旦、ブレイクを兼ねた幕間映像が。「10’s Question みんなで答えをAssemble!」と題したコーナーがスタートし、これまでのアーティスト活動にちなんだ4択クイズを、画面越しの彼女と一緒にオーディエンスもペンライトの色で答えていく。なかには、目の前にリンゴ、イチゴ、レモン、パイナップルが並べられ、「次の4つのフルーツのうち、アートワークに使われていないものは?」という少し難易度が高めの問題もあり、それでも見事正解の「レモン」を当てるなど、両者とも高い正解率を叩き出していった。また、最後に出されたのは「過去の衣装でもう一度着てみたいものは?」という問題。映像のなかの小倉はしばらく悩んだのち、「どれもこだわりがあるから迷うけど……決めました!」と4択のなかから1つの衣装をセレクト。ところが、その回答映像にはボカシがかけられ、答えはお預け状態となっていた……。

小倉唯、デビュー10周年イヤーを締めくくるアニバーサリーライブに観客熱狂小倉唯(※提供写真)  画像 6/10

ここからは事前にリクエストを募っていたカップリング曲の上位5曲をメドレーで展開。第5位に選ばれたのは『Sing-a-ling-a-Harmony』。曲タイトルの発表とともにステージに登場した彼女が着ていたのは、懐かしい浴衣風のドレス衣装。先ほどのクイズの答え合わせを生で見せるサプライズに、ファンから大歓声が起きる。続く第4位は『winter tale』。この曲は2018年の2nd LIVE TOUR「Platinum Airline☆」でしか披露していないレアなもの。しかしながら、完璧なクラップとコーラスを繰り広げるファンの姿に、隠れた人気ナンバーであることが証明された。第3位の『Hop Step Jump!』もライブで歌うのはLIVE TOUR 2019「Step Apple」以来。曲中で観客と一緒に何度もジャンプをする姿に思わず懐かしさが込み上げてくる。と、ここで残り2曲を届ける前に、ダンサーたちによる激しいダンスが展開。そのわずかな時間を使って小倉は新たな衣装へとチェンジ。彼女のライブでは欠かせない演出の一つである早替えを今回もしっかり取り入れているところがなんとも心憎い。そして、身軽になった姿で歌う曲といえば、当然アグレッシブなダンスナンバーだ。ファン投票で2位と1位に選ばれたのは『ガーリッシュエイジ』と『ドキドキラビリンス』。いずれもこれまでに幾度となくライブを盛り上げてきた人気曲。思えば、前半をキュートな楽曲でスタートし、早替えを挟んで、後半には激しいダンスを披露した今回のメドレーは彼女の真骨頂を流れるように魅せた構成で、まさしく小倉 唯のライブの一つの集大成と言えた。

後半は初パフォーマンスとなる『Clear Morning』でスタート。フューチャーベースのような装いもあるこの楽曲は、アーティスト・小倉 唯のイメージを大きく変えたシングルでもある。スローテンポで浮遊感のあるコンテンポラリーダンスは彼女自身による振付で、ダンサーたちと優雅なステージングを作り出していく。そうかと思えば、続いては一変し、超高速のダンスに超早口のラップをかけ合わせた『Fightin★Pose』を披露。また、イントロから会場が歓喜で包まれたのが『ta・ta・tarte♪』。この曲は、それまでイチゴ、チェリー、アップルと赤い果実をタイトルに用いてきたアルバムをすべて詰め込んだようなセルフプロデュースアルバム『Tarte』のリードトラックでもある。たっぷりのフルーツに酸いも甘いもすべての感情を乗せたタルトを作る様子を綴った歌詞だけに、ファンへのこれまでの感謝の想いを歌に閉じ込めて届けているようにも感じられた。

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