2021.01.20 公開
竹野内豊、東野圭吾「さまよう刃」ドラマ化で主演 石田ゆり子と15年ぶりの共演

(左から)竹野内豊、石田ゆり子「連続ドラマW 東野圭吾 さまよう刃」より(C)WOWOW   画像 1/1

人を裁くのは人か、法律か、それとも社会か。この永遠のテーマに果敢に挑み、多くの人々の共感と涙を誘い、発行部数170万部を超えた、人気作家・東野圭吾の最高傑作のひとつ、『さまよう刃』が、ついに連続ドラマ化され、「連続ドラマW 東野圭吾 さまよう刃」(全6話)として、WOWOWで5月より放送されることが決定した。


主人公・長峰重樹役を演じるのは、ドラマW初登場にして初主演となる竹野内豊。男手ひとつで育ててきた娘を、未成年の男たちに残虐な手段で殺されてしまった主人公が、良心と罪の意識、法律の壁の間でもがき苦しみながらも復讐に突き進む、切なくも狂おしい姿を鬼気迫る演技で魅せる。 


竹野内は2009年に本作が映画化された際、逃亡する長峰を追う刑事の役を演じている。当時は法に基づき「追う」若い刑事、今回は法を犯しながら「追われる」父親。時を経て同名・同原作の作品で異なる役柄を演じることは異例であり、「追う」立場の思いを知る竹野内だからこそ感じとることのできる新たな長峰像が生れることが大いに期待される。 


さらに、石田ゆり子の出演も決定。石田は一人息子を不本意な形で失ったことがきっかけで夫と離婚 し、父親が経営するペンションで手伝いをしている木島和佳子役を演じる。和佳子は、偽名を使ってそのペンションで宿泊する長峰のことを警察に追われている男だと知るが、ただひたすらに家族を思う彼の姿に心を揺さぶられ、思わず手を差し伸べてしまう...。竹野内と石田の共演は「家族〜妻の不在・夫 の存在〜」(EX系)以来15年ぶり。石田が役柄同様に竹野内の挑戦を支える。 


そして、全6話を監督したのが、今、日本で最も注目を集める若手監督の一人、片山慎三(『岬の兄 妹』 、『そこにいた男』 )。『パラサイト 半地下の家族』でオスカーを獲得したポン・ジュノ監督のもとで助監督を務めたという異色の経歴を持つ気鋭のクリエイターが創り出す、鮮烈で野心的な心理描写と映像美は、これぞ世界基準への挑戦と言えるハイクオリティーを誇る。 



タイトルの「さまよう刃」とは、主人公のことだけを指しているのではない。警察官のことであり、法律のことであり、社会のことである。そして、あなたのことでもある。家族や友人との絆、個人と社 会の関わりの在り方が改めて問われている昨今、あなたは、きっと、その刃の煌めきから目を背けることはできない。





【コメント】 

<主演・竹野内豊>
12年前に映画化された『さまよう刃』では、長峰を追う織部刑事を務めさせていただいたのですが、 今回、ドラマ版「さまよう刃」では、その長峰さんを演じて頂きたいというお話でしたので、誰かの親になったこともない自分に、娘を失う父親役がどこまで務まるのか、正直戸惑いました。去年、真夏の猛暑の中、限られた時間、ロケ地など、、、なかなか思うようにことが進まない条件で、 片山監督に全てを委ねて、スタッフ・キャストが一丸となって、試行錯誤しながら丁寧に作り上げた作品です。一人でも多くの方々に届きますように!




<石田ゆり子>
竹野内さんと久しぶりに共演できることが楽しみでなりませんでした。考えてみれば15年ぶりだそう で、時の流れの速さに自分でもびっくりです。映画版では織部巡査の役だった竹野内さんが今回は主役の長峰さんを演じると知ったときは、そう来たか!と興奮冷めやらぬ気持ちでした。 撮影は片山監督の率いる素晴らしいスタッフのもとで丁寧に丁寧に進みました。倒れそうなほどの暑さの中走ったり泣いたり叫んだり、芝居をしてるというより役を生きるということの意味を考えさせられました。片山監督の的確でダイナミックで細やかな演出は、役者としてそこ にいられることが幸せだなと思えるものでした。竹野内さんも日に日に長峰さんそのもののようになっていき、役に入ってる時は話しかけるのも憚られるほどでした。素晴らしい作品になっていることは間違い無いと思います。どうぞ楽しみにしていてください。




<原作・東野圭吾>
『さまよう刃』は非常に難しい問題をテーマにした物語です。ただ主人公の気持ちには、多くの人が共感できるのではないでしょうか。映画版では若き刑事役だった竹野内豊さんが今回どのように演じてくださるか、とても楽しみにしています。

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