2017.08.26 公開
中村蒼が『HiGH&LOW THE MOVIE2/END OF SKY』で見事な怪演!イメージ一新、新たな境地へ!

中村蒼  画像 1/3


現在大ヒット上映中の映画『HiGH&LOW THE MOVIE2/END OF SKY』で新キャストとして、極悪スカウト集団“DOUBT”の創始者・蘭丸役を演じている中村蒼(26)の怪演ぶりに話題が集まっている。

本作では、とある事件により監獄に収監されていた蘭丸が釈放され、因縁深い黒木啓司演じるロッキー率いる“White Rascals”との対決が激化。やがて2つのチームの闘いはSWORD全体を巻き込みシリーズ最大規模のバトルに発展。

蘭丸は、力と金しか信じず、人を痛めつけることに快感を覚え、完膚なきまで敵を痛めつける残虐な性格と、圧倒的な暴力でチームを束ねる狂犬・蘭丸。公開前のビジュアル解禁時もこれまでのイメージを覆す姿に「うわ~~クレイジーな感じの中村蒼だ~~!」「ビジュアルの破壊力やべぇな」「中村蒼何でもできるよね…すげぇわキャスティングした人すごい 」と驚きと期待の声が上がっていた。

そして迎えた公開。同映画は、公開から2日間の成績で、動員25万人超え、興行収入3億5000万円超え、を記録し、ランキングV5を狙った「怪盗グルーのミニオン大脱走」や、評判の高かったアニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」などのライバル作品をおさえ、週末興行ランキング堂々第1位の大ヒットスタートを切った。

中村蒼が『HiGH&LOW THE MOVIE2/END OF SKY』で見事な怪演!イメージ一新、新たな境地へ!『HiGH&LOW THE MOVIE2/END OF SKY』  画像 2/3
劇場に足を運んだ人たちからの作品への満足度がSNS等でうかがえる声が上がる中、目を引くのは蘭丸を演じた中村蒼に対する感想だ。

「いかれたヒール役とかすご…」「しかし中村蒼の演技はものすごい、狂気の体現ってこういうこと」「あの爽やかイケメンの中村蒼にあのキャラ付けたの神でしかない」「中村蒼くんの狂犬ぶりにハマる」「蘭丸良かった…中村蒼すごい…」「悪のカリスマを中村蒼にしたの天才だと思う」と、怪演を評価する声が続出。中村蒼が演じる、深紅のファーコートに身を包み狂気に満ちた表情を浮かべる“悪のカリスマ”の圧倒的な存在感が、新鮮で記憶に残っているようだ。新境地とも言える今回の役どころのインパクトの強さがうかがえる。

硬派で爽やかなイメージが強い中村蒼だが、元々これまでも様々な役柄で観客を魅了してきた。2014年公開の主演映画「東京難民」では、お気楽な大学生からネットカフェ難民を経てホストに、さらにホームレスと、ごく普通の大学生が都会の底なし沼のような格差社会の闇へと転落していく表情、醸し出す空気、バイオレンスからエロスまで果敢に挑戦。

2015年放送の「洞窟おじさん」(NHK BSプレミアム)では、山中の洞窟で一人生き抜き壮絶な人生を送ってきた青年役のため伸び切ってボサボサの長髪、汚れた顔、イノシシの毛皮を身につけた野生児姿を披露し、その変貌ぶりで視聴者を驚かせた。そして、徐々に触れていく人間社会に戸惑いながら自分の居場所を求めてさまよい続ける孤独な青年を見事に演じた。

同じく2015年放送の連続ドラマ「無痛〜診える眼〜」(フジテレビ)では先天性無痛症のイバラ役を演じ、覚悟を決めて挑んだスキンヘッド姿は見る人に大きな衝撃を与えた。ビジュアルだけでなく痛みを感じないがゆえの苦悩や悩みを覚悟をもって演じ切った。

さらに、2016年のドラマ「せいせいするほど、愛してる」(TBS)では敏腕広報マンでノリが良くてテンションの高い関西人の宮沢綾役を好演、視聴者からは“宮様”と呼ばれ毎話キュン死続出で「いい男過ぎる」と女性のハートを鷲掴みにし、Yahoo!トレンド、Twitterで毎週上位に、ドラマ全話放送終了後は“宮様ロス”の女子で溢れかえった。初めての関西弁にも挑戦し、自身の真反対をいくような肉食系男子を見事に演じた。

2017年7月東京と大阪にて公演された舞台「OTHER DESERT CITIES」(2012年トニー賞5部門ノミネート作日本初上演、熊林弘高演出、早船歌江子脚本)では、初の海外戯曲に挑戦、寺島しのぶ、佐藤オリエ、麻実れいといった日本を代表する演劇界のレジェンドたちの中で魅せる繊細で力強い演技力が高く評価された。

そして、今回『HiGH&LOW THE MOVIE2』で新たに魅せる中村蒼史上初の“絶対悪役”。蘭丸が今作で巻き起こる新たな闘いの元凶となっており、凝視する表情は鬼気迫るもので、その異様な空気感に目が離せなくなっている観客は多い。だがその声は、どうやら、不気味でありながら、奇妙な魅力のある演技に対する事だけではないようだ。

中村蒼が『HiGH&LOW THE MOVIE2/END OF SKY』で見事な怪演!イメージ一新、新たな境地へ!中村蒼  画像 3/3


映画のPRで受けたインタビュー記事にも注目が集まっている。とあるインタビューで役作りや蘭丸を演じるにあたっての想いを聞かれた中村は撮影前に監督やスタッフと話し合ったバックボーンについて語った。

「蘭丸は、幼い頃、生活のために体を売る母親に、暴力を振るわれながら育った。そのうち母親は一家心中をはかり自分だけが生き残った。お金もなく自分に助ける力もなく誰も救えなかった過去から、力と金しか信じる事ができない人間になってしまった」と。

だが、そうした蘭丸の過去は本編では描かれておらず、観客には明かされる事はなかった。本作の登場人物は、形は違えど誰もが、信じる仲間がいて、守るべき家族や街があり、同じ想いを持つ絆がある。しかし、蘭丸には仲間も家族も絆もない。200人くらいもの人を束ねる“DOUBT”は暴力と金だけで繋がっていて、創始者である蘭丸はそのメンバーをいっさい信じていない。

そんな蘭丸を中村は「蘭丸にはバックグラウンドが描かれていないのでそこをしっかり作っていこうと思った。嫌われ者の蘭丸だけど、本編で描かれていない蘭丸の背景に、自分なりに人間味を感じて、僕にしかわからない悲しみがある蘭丸をせめて自分くらいは理解してあげよう、好きになってあげようと愛着を持って演じた。切なさや孤独を感じながら蘭丸を演じたので、そこを見ていただけるとうれしい」と話していた。

本編に描かれることのない中村が語る蘭丸への想いや背景は、瞬く間にファンに届く事となる。

「蘭丸のことが知りたすぎて中村蒼のインタビューを読み漁る民」「中村蒼くんのインタビュー読みたくて買ったんだけど想像の上をいく良さで泣いてる、、、完全に蘭丸が沼だった、、、好き」「林蘭丸というか中村蒼さんの演技を見て自分も蘭丸を愛したいって思ったよね、愛で満たすしかない」「あの意味深な笑みを読み解けなかったけどその解釈だと納得できる・・・蘭丸の人生を思って胸が痛い」と“絶対的悪役”に対して愛すべき存在という信じ難い意見がSNS上にあがり、異例な現象となっている。

さらに、蘭丸とロッキーとの闘いについて、中村は「どんなに蘭丸が殴ってもロッキーは立ち上がる。仲間や女性を想って背負うものがあるから。そこから蘭丸がロッキーに対する恐怖心に押されるという気持ちで演じました。蘭丸はこれまで自分が暴力という恐怖でチームを支配していたけど、あの瞬間に自分がはじめて恐怖を感じることになる。ただひどいヤツというだけではなくて、その蘭丸の揺れる感情や人間臭さも伝わったら嬉しい」とも語る。

初の悪のカリスマを演じ、まっすぐに役と向き合った中村蒼の想いは多くの人の心に届き、蘭丸という役の本質が観客に好意的且つ魅力的な存在として受け止められている。

近年では演じる振り幅の広さが注目されている中村蒼だが、本作でまた新たな魅力を開花させ、新たな領域に踏み込んだように思う。新境地を開拓し続ける中村蒼の今後の飛躍に期待だ。


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