2017.07.03 公開
((c)Red Bull Content Pool)
究極の三次元モータースポーツRed Bull Air Race World Championship(レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ)2017年シーズンの第4戦決勝が、7月2日(日)にブタペスト(ハンガリー)で開催され、カービー・チャンブリス(57歳、アメリカ)が2008年の第5戦ロンドン大会以来、6シーズン(9年)ぶりに優勝した。アジア人唯一のマスタークラス・パイロットである室屋義秀(44歳)は3位表彰台で9ポイント獲得し、合計ポイントを39に伸ばして総合ランキング単独首位に立った。
室屋義秀3戦連続表彰台!総合単独トップ 7/2(日)レッドブル・エアレース ブタペスト大会  画像 2/4((c)Red Bull Content Pool)
大会を振り返って室屋選手は「金曜日は非常に気流が悪くて難しいコンディションではあったのです
が昨日の予選と今日の決勝は(コンディションが)そんなに変わらなかったのでほとんど影響無く飛
べたと思います。チャンピオンシップのリーダーとしているのは非常に嬉しい反面、まだ 4 レースある
ので現状をキープしていくことが非常に大事です。後半戦だんだん難しくなっていくので、このペース
を崩さないように頑張っていきたいと思います」とコメントしている。
室屋義秀3戦連続表彰台!総合単独トップ 7/2(日)レッドブル・エアレース ブタペスト大会  画像 3/4((c)Red Bull Content Pool)
街の中心を流れるドナウ川にレーストラックが設置されるブタペスト大会は毎回大勢が観戦に訪れ、
今回週末にのべ8万人が来場した。そうした中、2003年からレッドブル・エアレースに参戦し、世界選手権になる前の2004年と世界選手権化後の2006年の総合チャンピオンであるカービー・チャンブリスが2008年以来6シーズン、9年ぶりに優勝を果たした。
大会後カービーは「ブダペストは最高だ。今回の優勝は一人では成し遂げられなかった。前の千葉大会ではオーバーG で失格してタクティシャンのパウロに抑える様に言われていたので、それに従いミスの無い速いタイムを出すことが出来た。チームには感謝してもしきれない。勝っている時に勝つのは簡単だが、勝てていない状況で勝つのは難しい。シャンパンの味を忘れかけていたよ。非常に興奮してる」とコメントした。
室屋義秀3戦連続表彰台!総合単独トップ 7/2(日)レッドブル・エアレース ブタペスト大会  画像 4/4((c)Red Bull Content Pool)
シーズンの折り返しとなった今大会で室屋選手が 3 位表彰台を獲得する一方、マルティン・ソンカ
(チェコ)は 4 位となり両者の差はわずか 2 ポイントながら、室屋選手が総合ランキングで単独首位
に躍り出た。その一方、総合 3 位だったマティアス・ドルダラー(ドイツ)は大会決勝の初戦でオー
バーGによる失格でポイント獲得に失敗し、総合6位に後退した。
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