2018.05.22 公開
ニューヨークのエンタテインメント・スクール「EXPG STUDIO by LDH」主催のダンスイベント「HOUSE OF EXILE」が開催!

HOUSE OF EXILE  画像 1/6

現地時間5月19日、米・ニューヨーク・マンハッタンにて、EXILEらが所属するLDHがストリート・ダンスの本場ニューヨークに2014年に設立した、エンタテインメント・スクール「EXPG STUDIO by LDH」ニューヨーク校主催のダンス・ショーケース「HOUSE OF EXILE 2018」が開催された。

毎回、EXPGメンバーのステージのみならず、活きの良いストリート・ダンサーによる白熱のダンス・バトル、あらゆるカテゴリーのダンス・パフォーマンス、超大物ミュージック・ゲストのステージを含み、大いに盛り上がる。通算5回目となる今年はヘルズキッチンと呼ばれるエリアにある収容3,000人のクラブ Terminal 5に会場を移し、EXPGのさらなる進化とパワーを見せつけた。

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夕刻にクラブのドアが開かれると、小雨の中、外で列を作っていた観客たちが金属探知機を通り抜け、オールスタンディングの会場になだれ込む。会場は徐々に埋まり、やがてDJが回す曲に合わせて自然とダンスのサークルができる。1人ずつ、次々と踊る観客。EXPGのキッズ・ダンサーも大人に混じり、気後れすることなく踊り始める。エッジーなストリート・フレイヴァーとアットホームさがごく自然に同居するのが「HOUSE OF EXILE
の特徴だ。

開始予定時刻になると大勢のダンサーがステージに飛び出し、勢いよく踊り出す。EXPGのインストラクターたちだ。続いてEXPGのキッズ・ダンサー6人、EXPG Next Generationsのステージ。インストラクターのDr. EWにリードされ、キッチンのシェフを模した溌剌としたダンスを見せて喝采を浴びた。

イベント・ホストはEXPGインストラクターのシーボ(CEBO)とトゥイート・ブギ(Tweet Boogie)。息の合ったトークで会場を笑わせる。

 そのままダンス・バトルへと進む。前日までの予選で勝ち残った8人が賞金1万ドルを賭けて熱戦を繰り広げる。審査員はベテラン・ダンサーのSekou, Kim Holms, Mr. Wigglesの3人。唯一の女性ダンサー、Inxi(インシー)は、なんとフィンランドからの出場だ。
まずは一回戦の4バトル。自分が選んだ曲と、相手が選んだ曲で90秒ずつ踊るルール。Castro, Jungle, E-Solo, Inxi の4人が勝ち残った。

 この後は見応えたっぷりの4組のダンス・パフォーマンスが連投される。まずはバンジー・トワーク・チーム(Banji Twerk Team)。8人の女性ダンサーによるトワークだが、チアリーダーの衣装をまとい、トワーク度は抑えめのコレオグラフィ。しかし絶妙のチームワークで明るく、朗らかに踊り切った。

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続く、ロウ・ストリート・スタイル(Raw Street Style)はLitefeet, Flexin, Krunmを中心に総勢9人の男性ダンサーによる、まさに生(raw)のストリート感覚あふれるステージ。警官の「手を上げろ」というセリフを挿入し、ダンサー全員が両手を頭上にして後ずさるシーンもあり、ニューヨークのリアルなストリート・ライフを再現。

3番手に登場した、デレル・ブロック(Derrell Bullock)は4人の女性ダンサーをフィーチャーしたR&Bダンスを披露。ブルーのライティングがセクシー気分を否が応でも盛り上げる。

続いては、大御所ホセ・エクストラヴァガンザ(Jose Xtravaganza)を中心とするヴォーグ・チーム。エクストラヴァガンザは1980年代のボールルーム・シーンから現れ、マドンナ『ヴォーグ』(1990)のビデオで大フィーチャーされたダンサーだ。そのエクストラヴァガンザのもとにEXPGのインスラタクターでもあるハビエール・ニンジャ(Javier Ninja)など、多数のヴォーグ・ダンサーが集結し、艶やかで退廃的、かつテクニックに裏打ちされたステージを見せた。

ここでダンス・バトル二回戦。一回戦で勝ち残った4人によるバトルの結果、Jungle, Inxiが決勝進出となった。

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ダンス・パフォーマンスの最後を飾ったのは、現在のアメリカン・ダンス・シーンの最高峰に君臨するダンサー/コレオグラファーのマーク・マーヴェラス(Marc Marvelous)だ。アッシャー『OMG』のビデオに登場するほか、クリス・ブラウン、アリシア・キーズ、リアーナなど錚々たるアーティストとの仕事をおこなっている。今回、マーヴェラスはDr. EW, Frankie G, Eric Negronを引き連れ、マーヴェラスならではのアーバンに洗練されたコレオグラフィを見せつけた。

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この後はニューヨークの人気Hip Hop/R&Bラジオ局、Power 105のDJエンヴィ(DJ Envy)によるDJタイム。続いてシンガー/ダンサー/モデルのキャシー(Cassie)が登場し、新たに開校するEXPG/LA校のビデオを紹介。

 

ここから今年の「HOUSE OF EXILE大団円へと突入。

まずは大物ゲストのひとり、リュダクリス(Ludacris)が高校時代の旧友であり、長年にわたってリュダクリスのハイプマンとして知られるラッパー、リル・フェイト(Lil' Fate)とともに登場。スムースなステージングと、ベテランならではの安定した、しかし熱いラップをたっぷりと聴かせた。

続いてT-Pain。オートチューンがトレードマークではあるが、実は歌唱力のあるシンガーであり、かつヘヴィにたたみ掛けるラッパーでもある。ラップ、歌、そして巨体を軽々と動かしてのダンスによって驚くほどホットなステージとなった。

オーディエンスの多数を占める20代や10代はリュダクリスとT-Painのラッパーとしての絶頂期を体験していないにもかかわらず、大きな声援が飛んだ。リュダクリスが映画『ワイルド・スピード』シリーズによって若い層にも100%の認知度を持つだけでなく、DJキャレド(DJ Khaled)の大ヒット曲「Welcome to My Hood」「All I Do Is Win」に2人揃って参加していることも理由だ。

それぞれ2010年、2011年の曲だが、アメリカでは良曲は何年にもわたって聴き継がれるため、若い世代にもおなじみなのだ。それにも増して、彼らのラッパーとしての圧倒的な力量と存在感が、2人を初めて生で観る層をもノックアウトしたのだった。

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そして、ついにダンス・バトルの決勝戦。ハウスとヒップホップを軽妙にブレンドして踊るジャングル(Jungle)と、バレエやモダンの基礎を持ち、パントマイムの要素も加えたしなやか、かつ強靭な踊りのインシー(Inxi)の対決。非常な接戦となったが軍杯はジャングルに上がった。2人はお互いの健闘をたたえて固くハグし合い、ジャングルは1万ドルと書かれた大きな小切手を感無量の表情で頭上に掲げた。

あらゆる世代による、あらゆるカテゴリーのストリート・ダンスを体験、体感、堪能できる 「HOUSE OF EXILE 2018
の幕は降りた。来年もさらにパワーアップして戻ってくること必須につき、乞うご期待!

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