2016.04.03 公開
1966年(昭和41年)。60年に一度の丙午(ひのえうま)だった年に生まれたアーティストが集結。『ROOTS 66(ルーツ66)-Naughty 50』のイベント名の元に、各アーティストたちの代表ナンバーはもちろん、同じ時代を生きてきた同志ならではの選曲によるカヴァー・ ...

今回は震災から5年が経過した東北・仙台、50年前にビートルズが公演をおこなった東京・日本武道館、そして、このイベントをプロデュースするFM COCOLOの地元・大阪城ホールの3会場で大々的にイベントを開催。丙午生まれのアーティストたちによる“春の乱”、一体どんなパフォーマンスが飛び出すのか。

【オープニング】
いきなり今回の参加メンバーが全員で登場。次に出てくるアーティストの代表曲を歌う夜ヒット形式メドレーでつなぎながらステージに現れ、最後はトータス松本が『ガッツだぜ』を歌いながら「始めまーす!」と開会宣言。いよいよイベントがスタートする。

【ライブレポート】今年、50歳となる1966年生まれのアーティストが日本武道館に集結!『ROOTS 66 -Naughty 50』開催!  画像 5/20

【宮田和弥(JUN SKY WALKER(S))】
トップバッターで登場したのはJUN SKY WALKER(S)の宮田和弥。『丙午Song』をコミカルに歌った後、アコギを抱えJUN SKY WALKER(S)の代表曲『さらば愛しき危険たちよ』をシックに歌い上げた。

【ライブレポート】今年、50歳となる1966年生まれのアーティストが日本武道館に集結!『ROOTS 66 -Naughty 50』開催!  画像 6/20

大槻ケンヂ(筋肉少女帯/特撮)】
筋肉少女帯の刺繍が入ったいつもの特攻服で登場した大槻ケンヂ。今回は前から「顔が似ている」と言われている斉藤和義を呼び「俺の若い頃にそっくりだ」と会場を笑わせつつ、懐かしの代表曲『日本印度化計画』を披露。間奏では筋肉少女帯のライブではおなじみの、大槻ケンヂが30年にもわたる経験を踏まえて最も盛り上がるコール&レスポンスだと断言する『学園天国』の「ヘーイヘイヘイヘーイヘイ!」でオーディエンスを盛り上げまくった。

【中川 敬(SOUL FLOWER UNION)】
次に登場した中川 敬は、阪神淡路大震災の時に一気に書き上げたという『満月の夕』を披露。この曲に魅了され他アーティストのバージョンも多数あるこの曲で、生きる勇気を歌い上げた。

【ライブレポート】今年、50歳となる1966年生まれのアーティストが日本武道館に集結!『ROOTS 66 -Naughty 50』開催!  画像 7/20

【増子直純(怒髪天)】
「いい曲の後はやりづれーなー!」文句を言いながら登場したのが増子直純。開き直りながら自身の世代を勇気づける『オトナノススメ』で一気に会場のテンションを上げ、続いてトータス松本田島貴男をステージに呼んでツイストの『銃爪(ひきがね)』をセッション。3人のシャウトがハマり息もピッタリのパフォーマンスを楽しませてくれた。

【ライブレポート】今年、50歳となる1966年生まれのアーティストが日本武道館に集結!『ROOTS 66 -Naughty 50』開催!  画像 8/20

田島貴男(ORIGINAL LOVE)】
続いてステージに残った田島貴男は90年代渋谷系を代表する名曲『接吻』を披露。アレンジの効きまくった幅のあるボーカル力を魅せつける。ここで田島は中川敬と吉井和哉をステージに呼び、デビッド・ボウイの『CHANGE』の日本語歌詞バージョンがスタート。意外な組み合わせの意外な選曲に武道館が湧く。

【ライブレポート】今年、50歳となる1966年生まれのアーティストが日本武道館に集結!『ROOTS 66 -Naughty 50』開催!  画像 9/20
【スガ シカオ】
次に登場したのがスガ シカオ。「濃口の味噌ラーメンを食べた後にステーキを食べてるような濃いラインナップの中にいると、自分が薄くて小さい人間のような気がしてしまいます。というわけで、僕はみなさんに爽やかな風をお届けしたいと思います」と『Progress』を披露。ラストのフレーズ「あと一歩だけ前に進め」を印象的に歌い切ると、そのままステージに伊藤ふみおを呼び、これまた意外な『リンダリンダ』を二人で歌った。スガの爽やかな声の『リンダリンダ』はかなりレアなパフォーマンス。

【ライブレポート】今年、50歳となる1966年生まれのアーティストが日本武道館に集結!『ROOTS 66 -Naughty 50』開催!  画像 10/20
斉藤和義
ギターを抱えてのいつものスタイルで斉藤和義が歌ったのは『ずっと好きだったんだぜ』。色あせない青春ソングに会場は一体となって体を揺らした。曲のラストは自ら抱えたギターを思い切りうならせて締めくくった。

【ライブレポート】今年、50歳となる1966年生まれのアーティストが日本武道館に集結!『ROOTS 66 -Naughty 50』開催!  画像 11/20
【渡辺美里】
紅一点ならず斉藤由貴と紅二点となった女性アーティストで、先に登場したのは渡辺美里。誰もが知る『My Revolution』のイントロが流れると会場からは拍手と歓声が。ゆとりの声量で歌い上げる本人の声とともにオーディエンスの歌声も武道館に響く。そんな渡辺がステージに呼んだのは吉井和哉と斉藤和義。「セクシーなメンバーでセクシーな曲を」と、渡辺がメインボーカルとなって歌われたのは山口百恵の数少ないロックナンバー『ロックンロール・ウィドウ』。王道のロックナンバーで盛り上げた。

【ABEDON(UNICORN) 】
2014年に阿部義晴から改名したABEDON。彼らしさ全開の自身のソロ代表曲『WAO!』を楽しそうに歌い上げると、宮田和弥をステージに呼び『宮田くんにぜひやってほしい」と言われたというボ・ガンボスの『トンネル抜けて』を演奏。レアな曲をしっとりと歌い切った。

【伊藤ふみお(KEMURI)】
「本当に今日ほど1966年に生まれてよかったと思える日はありません」とKEMURIの伊藤ふみおはうれしそうに語ると「今日はとにかく1曲みんなに踊って帰ってもらおうと思ってまーす」と2014年リリースの『SUNNY SIDE UP!』で会場を盛り上げる。スカ調のリズムに、それまで座っていた人も一斉に立ち上がり場内はあっという間にダンスフロアとなった。

【ライブレポート】今年、50歳となる1966年生まれのアーティストが日本武道館に集結!『ROOTS 66 -Naughty 50』開催!  画像 12/20
【斉藤由貴】
彼女が世に出た際の鮮烈なデビュー曲『卒業』。懐かしいイントロが流れると会場にどよめきが起き、斉藤が姿を現すとそれまでとは違うおだやかな空気が場内を包み込んだ。彼女も今年50歳だが、イメージはアイドル時代の雰囲気そのまま。ゆっくり会場全体を見渡しながら、最後のサビはピアノの伴奏だけでしっとりと色あせない名曲を締めくくった。

【ライブレポート】今年、50歳となる1966年生まれのアーティストが日本武道館に集結!『ROOTS 66 -Naughty 50』開催!  画像 13/20
そして斉藤が立つステージに、スガ シカオ、田島貴男トータス松本、増子直純が呼ばれると、竹内まりやが50歳を迎えた際に作ったという『人生の扉』をセッション。斉藤曰く「コーラス隊のみなさんが本当に素敵で、コーラスメインだと思って聴いてください」との見事なコーラスを男性陣が披露。即興に近いセッションとは思えないハーモニーを楽しませてくれた。

【ライブレポート】今年、50歳となる1966年生まれのアーティストが日本武道館に集結!『ROOTS 66 -Naughty 50』開催!  画像 14/20

【ライブレポート】今年、50歳となる1966年生まれのアーティストが日本武道館に集結!『ROOTS 66 -Naughty 50』開催!  画像 15/20
【吉井和哉】
吉井和哉は、まさかのピアノソロとのシンプルなセッションでTHE YELLOW MONKEYの『パール』を歌い、今までとはまったく異なるアレンジで魅せつけた。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
WWSチャンネルの人気記事をお届けします
【あなたにオススメ記事】