2016.01.30 公開
近年、2度のグラミー賞ノミネートによりその圧倒的地位を築き上げているプログレッシブ・メタル・タイタン、ドリーム・シアター。2014年のセルフタイトルリリース後、約2年半ぶりとなる今作は、かなり意味深な特設サイトを作るほどに綿密なス トーリー構成のダブルコンセプトアルバム ...

 

34曲で2時間以上という壮大なコンセプトアルバムに仕上がっている本作であるが、ドリーム・シアターにしか実現できない完成度だと言っても過言ではない。ここで主な楽曲を解説していこう。

不協和音が印象的な映画のワンシーンを彷彿とさせるSE『Descent of the NOMACS 』から壮大なロックオペラ調の『Dystopian Overture 』に流れるのはまさにドリーム・シアターならではの展開で序盤からテンションが上がってくる。

続くイントロのギターアレンジが絶妙な『The Gift of Music』は、キャッチーなロックナンバーで一瞬にして聴き手を圧倒していく。

『A Savior in the Square』〜『When Your Time Has Come』へ続く流れでは、叙情的なギターフレーズから始まり、まさにプログレらしい起承転結ありの壮大な音世界を形成していく。ジェイムズ・ラブリエの感情がこもったボーカルも心地よく聴こえ、圧巻の完成度である。

DISC1の後半に収録されている『Chosen』は、名曲『Another Day』を彷彿とさせるバラードナンバーであるが、往年のファンも唸らせるほどのクオリティーでボーカルのジェイムズ・ラブリエの歌唱力を最大限に生かしている。

DISC2の『Moment of Betrayal』はギターリフが切り刻まれるロックチューンと思いきや、サビでは一度聞いたら忘れないほどのキャッチーなフレーズが繰り返され耳に残り、後半は複雑な変拍子が続くインストパートで盛り上げていく。

『Our New World』で力強い重低音が響くシンプルなロックナンバーであるが、後半はドリーム・シアターならではのギターとキーボードがスリリングに絡み合うシーンも用意されていて壮大なエンディングへと繋がる。

2016 年 2 月からは EU 7 都市でのワールドツアーが発表されており、今作の完全再現ライブとなる模様。 2/18.19 ロンドン、2/22.23 アムステルダム、2/27.28 オスロ、3/2 ストックホルム、3/5.6 パリ、 3/18.19 ミラノ、3/23 チューリッヒ過去 2 度の武道館単独公演を成功させている彼ら、2014 年の LOUD PARK 出演以来の来日公演はいかに?!

 

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