2016.10.29 公開

(photo by バッキー☆大坂)


8月13日、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016の3日目、トリを務めたのはTHE YELLOW MONKEY。この瞬間を見るために、この日ここに足を運んだというオーディエンスも数多くいたはずだ。

16年前、記念すべきROCK IN JAPAN FESTIVALの第1回にも、このステージに立ったという彼ら。そして彼らをここでもう一度見たかったという想いを抱えた人たちにとって、夢のような瞬間がついに実現した。

そこに現れたのは、まさにずっと見たかった彼らの姿そのもの。黄昏時の空の下、まばゆい照明に照らされた、あの伝説のロックバンド、THE YELLOW MONKEY

オープニング『SUCK OF LIFE』を終えると『楽園』のイントロのギターリフと歓声の中「帰ってきたぜー!」と叫ぶ吉井 和哉(Vo/Gu)の姿に黄色い歓声が上がる。この瞬間、ものすごい熱気の中にも鳥肌が立ち身震いするような高揚感が確実にあった。


【ライブレポート】THE YELLOW MONKEYがROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016のステージで華麗なる復活を遂げる!  画像 2/5(写真提供:©rockin'on japan)


シルバーのストライプが入ったラメのジャケットをさりげなく着こなす吉井の姿はまさにロックスター。ずっと憧れていた、そして一度でいいから見たかった彼らの姿と曲が、今目の前で繰り広げられる喜び。今まで何度も聴いてきた曲の数々が目の前で繰り広げられる様は、大げさではなく夢が叶った瞬間そのものだ。

「今夜のひたちなかは、THE YELLOW MONKEYがずっとリベンジしなきゃいけない、重要な目標のひとつだったんで。雨が無いひたちなかの舞台に立てて、とても最高な気分です!代表曲をたっぷり楽しんでってください」と笑顔で語る吉井。

そして最新の楽曲『ALRIGHT』では、この国の再生とオーディエンスの再生に想いを込めると同時に、「俺たちの再集結の歌を聴いてください!」と、THE YELLOW MONKEYが現在進行形のバンドであることをしっかりとアピールした。

続く『SPARK』ではジャケットを脱いだ吉井がステージ端まで疾走。まさに曲のイメージどおりの弾けっぷりでロックンロールそのもののあり方を魅せつける。

「ここにいるみなさんにもちょっと聞いてほしいんだけど…」と始まったMCでは、活動休止から解散発表までの経緯、そしてその後「いつか再結成するんじゃないか」「まだまだやり残したことが多い」という想いを語り「THE YELLOW MONKEYは生涯解散することはありません!」ときっぱりと断言。

「これからどうロックンロールと歩んでいくか。どう戦っていくか。心の余裕があれば見続けてほしいです」と数万人の観客にしっかりと伝えた。

【ライブレポート】THE YELLOW MONKEYがROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016のステージで華麗なる復活を遂げる!  画像 3/5(写真提供:©rockin'on japan)

【ライブレポート】THE YELLOW MONKEYがROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016のステージで華麗なる復活を遂げる!  画像 4/5(写真提供:©rockin'on japan)


大合唱となった『LOVE LOVE SHOW』で「それじゃサヨナラお元気で」と歌いつつ、クールにステージを締めくくった彼ら。しかし数万人のオーディエンスからは間髪入れずに叫びにも近いアンコールの声と怒涛の拍手が沸き起こる。

がむしゃらなまでの勢いのアンコールに押され、早々にメンバーが再登場すると「今日ここで、この曲を歌わないといけないと思って」吉井のMCに続いて演奏されたのが『JAM』。「この曲が受け入れられるかどうかは賭けだった」という曲だが、その結果は確実に今、数万人が集結したこの瞬間に結び付いている。

すべての曲を終え、メンバーが手を振りながら去る中で吉井が最後に言った言葉「ありがとう。ひたちなか! 最高でした!」。この言葉をこの夜の彼らにもそのまま贈り返したい。バラ色の日々はこれからも続く。

(取材/文:バッキー☆大坂)


【ライブレポート】THE YELLOW MONKEYがROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016のステージで華麗なる復活を遂げる!  画像 5/5

(写真提供:©rockin'on japan)


THE YELLOW MONKEY セットリスト】

M1.SUCK OF LIFE
M2.楽園
M3.ROCK STAR
M4.球根
M5.ALRIGHT
M6.SPARK
M7.バラ色の日々
M8.パール
M9.LOVE LOVE SHOW
M10.JAM
M11.悲しきASIAN BOY


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