2019.07.08 公開
BREAKERZ史上初の“癒し曲限定”によるAKIHIDEバースデーライブ開催!9月には記念すべき20枚目のシングルリリースも決定!!

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4月6日に開催された「平成最後のDAIGO’s BIRTHDAY」、5月11日に開催された「筋肉崩壊祭り SHINPEI’s BIRTHDAY」に続いて、2019年 BREAKERZ バースデーライブのトリを飾るAKIHIDE(Gt.)のバースデーライブが、誕生日当日の7月5日にEX THEATER ROPPONGIで開催された。

BREAKERZ LIVE 2019 ~くつろぎのMilky Way AKIHIDE’s BIRTHDAY~」と題されたこのライブは、BREAKERZ史上初の“癒し曲限定”ということで、ヘッドバンギングが炸裂する通常の熱く激しいライブとはガラリと趣きを変え、美しいメロディーと心地よいリズムが溶け合うハイクオリティーな演奏、DAIGOの甘く艶のある歌声、そして新鮮なセットリストとこの日限定のライブアレンジを楽しめるスペシャルな内容となった。
 とりわけ、今宵の主役とも言えるAKIHIDEのテクニカルかつセンス溢れるプレイに多くの観客が魅了されたステージの模様をレポートする。

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開演の19時が過ぎ、それまでゆったりと場内に流れていたジャジーなピアノのBGMがフェイドアウトすると共に暗転。夜空に輝く満天の星を想起させるライトが煌めく中、童謡「七夕さま」のインストに乗ってサポートミュージシャン、SHINPEIDAIGOAKIHIDEの順に登場。満場となった客席から大きな拍手が沸き起こり、次の瞬間、弦楽四重奏の優麗な音色がフロアを包み込んで今宵の1曲目「星の旅人」からライブは幕を開けた。AKIHIDE作詞作曲のポジティブなサウンドと歌詞が心を晴れやかにしてくれた後は、空気が一変。情緒溢れる艶やかなサウンドメイキングが魅力のナンバー「月夜の悪戯の魔法」で神秘的な世界観を生み出していった。

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「お集りの皆さんようこそ!! 本日7月5日はAKI様の誕生日です。AKI様の誕生日は七夕に近いということで、今回はAKIHIDEさんにも、七夕にもふさわしいロマンティックなライブにしたいと思っています。そして日々疲れているであろう皆さんにくつろいで頂きたいなと。なので今日の僕達の目標はここに居る皆さんの約2割が途中で寝てしまうっていう(笑)、そんな最高の癒しのひとときをお届けしていきたいと思っていますので、最後までリラックスして楽しんでいってください。」(DAIGO

 いつも通りのDAIGOらしい笑いを含んだMCの後は、名曲「世界は踊る」を、弦楽四重奏、ウッドベース、ピアノ、パーカッション、アコギ2本という編成でドラマティックに届けてくれた。AKIHIDEによる叙情的なフラメンコ調のギターソロも格別だ。続いて、切ない歌詞が涙を誘う反面、サウンドは大陸を渡る風のごとく悠々と心地よさを与えてくれるロッカバラード「fate」をドロップ。曲が終わると、AKIHIDESHINPEI以外は一旦退場。スポットライトが2人を照らす中、アコースティックギター2本で「絶対! I LOVE YOU」をインプロビゼーションも交えたスペシャルなインストヴァージョンで届けてくれた。エレキギターでの名演バトルはこれまでにも数多く目にしてきたが、アコギでのセッションは1つの新たな試みとも言えるだろう。まさにブラボーなプレイに惜しみない拍手が贈られた。

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 「いや~、このライブのタイトルは『くつろぎのMilky Way』ですけど、「絶対! I LOVE YOU」が始まった途端、手に汗かいてしまいました!!」(SHINPEI

 「今回のライブの趣旨に沿ってギター2人でセッションするのも面白いと思って企画しましたが、せっかくなら意外な曲がいいんじゃないかと思って「絶対! I LOVE YOU」を選びました。この曲実は和メロですごく綺麗なメロディーなんですけど、ギター2本だけでやることによってそれがより伝えられるかなと思ったし、遊びもあって、ギターならではの違った感じを楽しんで頂けると思いました。僕自身とても楽しかったです。ありがとうございました!!」(AKIHIDE

 しばらく2人でのトークを展開していると、DAIGOがその輪の中に戻ってきて、話題はステージに飾られた七夕の短冊に書かれた願い事について。
 SHINPEIは「病気やケガなく過ごせますように」「年末ジャンボ宝くじで100万円当たりますように」の2つを欲張ってお願い。AKIHIDEは「みんなの心が穏やかな日々でありますように」と何とも彼らしい願い事を。そしてDAIGOは「AKI様のバースデーということでね!」と前置きをしながら、書いた願い事は「競馬が当たりますように!」(笑)。
 DAIGO曰く、「競馬が当たったら→いいメンタルで心穏やかな日々になりますようにというAKI様の願いに繋がり→結果、病気やケガなく過ごせるというSHINPEIの願いへと繋がる!」とのこと。彼らしい機転のきいた話術で上手くまとめあげ、トークでも和やかで楽しい時間を作り上げていった。

 MCでひとしきり盛り上がった後は、懐かしのアコースティックナンバー「春恋歌」をメンバー3人のみで披露。ノスタルジックなアコギの調べに乗って、語りかけるように歌うDAIGOのヴォーカルに会場中が酔いしれた。
 続いてサポートも全員戻ってミディアムバラード「ポジティブブルー」を披露。失恋したやるせない男性の心情が綴られた歌詞で、AKIHIDEの力強くつま弾く弦の音色が切なく胸を刺す。しかしサウンド全体はどこか優しさを内包した不思議と癒されるナンバーで、穏やかな時間が流れていった。

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「皆さん起きてますか? 今日はいいんですよ、気持ち良くなって睡魔が襲っても。逆に嬉しいです(笑)。僕ら自身は新しいBREAKERZの一面をお見せ出来ることを嬉しく思いながら演奏しています」(DAIGO

「ホントにそうですね。7名の豪華な演奏陣の皆さんと共にエレガントな一面をお見せできて嬉しいです。そして今日はAKIHIDEさん曲も多いんですよね。演奏していて、本当にAKIさんの音楽、そしてAKIさん自身って、“ミルクティーみたいだな”って。温かくて癒しのイメージ!
ちなみにDAIGOさんは“ストレートティー”。華麗なイメージだから!
僕はと言えば“コーラ”かな。シュワシュワっと爽やかなイメージで!」(SHINPEI

SHINPEIはどっちかっていうと、“緑茶”じゃない?(笑)。でもロックバンドでティーが例えに出てくるって珍しいよね。まあ、僕らは皆さんのオアシス的存在だからいいですけどね。勿論僕達にとってもみんなからライブで元気を貰って、また明日から頑張れるっていうオアシス的な空間であることは間違いありません!」(DAIGO

 そんなやりとりでひとしきり盛り上がった後は、せっかくのAKIHIDEの誕生日ということで、お祝いを兼ねてDAIGOがピアノを弾くことを告げ、AKIHIDEがセンターへと移動、DAIGOの代わりにヴォーカルを務めることが告げられた。

 「DAIGOくんが作曲をして、僕が作詞をしたという、当時の僕らにとってはすごく挑戦した曲です。「星に願いを」聴いてください!」(AKIHIDE


 一音一音丁寧に鍵盤を叩くDAIGO。一方、AKIHIDEはゆったりとしたサウンドの波に乗って澄んだ歌声を実に気持ち良く会場の隅々にまで響かせていった。
 メンバー紹介の後演奏された「Triangle」は、デビュー10周年記念の際に開催した「10番勝負ライブ」にゲスト出演したTrignal(人気男性声優の江口拓也、木村良平、代永翼からなるユニット)をフィーチャーして制作された、ワルツのリズムが心地よいドリーミーなナンバー。間奏に入っている胸キュンなセリフも今回はメンバー3人がバッチリ決め(CDではTrignalが担当)、会場を湧かせた。

「僕達がこうやってステキなライブが出来るのは来てくれるみんなのおかげだといつもいつも感謝しています。BREAKERZの夢はこれからずっとずっと終わることはありません。みんなも小さな夢、大きな夢、色々あると思います。俺たちと一緒にいくつになってもずっとずっと終わらない夢を追いかけていきましょう」(DAIGO

そう真摯に語り、そして本編ラストは生バンドと弦が融合した重厚なサウンドが生み出したバラードチューン「夢物語」で、大きな感動の中エンディングを迎えた。

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アンコール。出演者全員が再びステージに姿を表すと、艶やかなバイオリンの音色によって「ハッピーバースデーソング」が流れ出した。2番に入ると会場全体で大合唱。少し照れ臭そうに控えめな笑顔を咲かせながら、会場全体を見渡しお辞儀を繰り返すAKIHIDEに向けて、心からの祝福の歌が届けられた。

 「誕生日って嬉しいっていうより段々と恥ずかしいっていうか、周りに気を遣わせてしまって申し訳ない気持ちになったりもするんですけど、こうやってファンの皆さん、メンバー、ミュージシャンの皆さんに祝って頂けると、何にもましてすごい幸せなことで心から嬉しいなと実感できます。本当にありがとうございます」(AKIHIDE

 盛大な拍手に包まれる中、「僕らミュージシャンは音楽でしかお返しができないので、今日は新曲を持って来ました」というAKIHIDEの言葉に、より一層場内は華やぎ、そしてこの日の為にAKIHIDEが詞曲を手掛けた新曲「Milky Way」が届けられた。ワルツの心地よいリズムに乗って、七夕をテーマにしたちょっぴりほろ苦くて、だけどハートウォーミングなナンバーにうっとり。天の川(=Milky way)のごとくキラキラと輝く無数の星灯りにも魅せられた。
 そして最後は、「僕達にとってすごく思い出深い1曲。最後に皆さんにこの希望を届けたいと思います。生きている上で本当にどうしようもなく辛い時、苦しい時、いっぱいあると思います。でも生きている限り何回でもやり直せるし、何回でも立ち向かえて、何回でも元気になれると思っています。僕達がこの曲を書いた時(2011年)にも、日本はそういう状況でした。でもこうやってみんなと出会えて、こういう時間を過ごすことができている。諦めずにこれからも1日1日無理しすぎないでみんなで生きていきましょう。ありったけの思いを込めて歌います!」そうDAIGOが力強くメッセージし、この日のラストソング「オレンジ色の空」を、客席からの盛大な手拍子に包まれながら渾身のアクトで届け、およそ2時間のライブは大団円を迎えた。

 ライブ中、AKIHIDEがこんなことを言っていた。「3人が全く違う個性で、様々な音楽性を持っているからこそ、今回のようなそれぞれの個性をフィーチャーした三者三様のバースデーライブが実現したと思う。そう考えると、これから先まだまだBREAKERZは色々な新しいことにチャレンジしていけるのではないかと、とてもワクワクしています」。
その言葉通り、今年のメンバー3人のバースデーライブはBREAKERZというバンドの魅力を多面的に魅せてくれた非常に有意義なライブだったと思う。

また終演後には、記念すべき20枚目のシングル「闇夜に舞う青い鳥」が9/4にリリースされることが発表された。こちらには表題曲に加え、それぞれのバースデーライブで披露された新曲3曲が入った、新録4曲による豪華EP盤となる。

今年7月で12周年を迎える彼ら。今後どんな深化を提示してくれるのか。夢の続きを共に見続けていきたい。

TEXT BY 松原由香里

 

【LIVE】
●デビュー12周年記念イベント「灼熱のREAL SUMMER PARTY 2019」
7月28日(日)神奈川:OTODAMA SEA STUDIO


BREAKERZ LIVE TOUR 2019 開催決定!

9月16日(月・祝)北海道:札幌ペニーレーン 24
9月22日(日)東京:Shibuya O-EAST
9月23日(月・祝)愛知:名古屋 ReNY limited
9月28日(土)大阪:バナナホール
9月29日(日)福岡:DRUM Be-1

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