2016.05.30 公開
Photo by Aki Saito1月13日にリリースされた最新アルバム『Mission』を引っ提げて全国を巡ったツアー『Mari Hamada Tour 2016 “Mission”』。チケットが即日ソールドアウトしたため、急遽、東京追加公演(7月18日 東京国際フ ...

Photo by Aki Saito


ガットギターのみのバッキングで、インプロヴィゼーション風に呼吸を合わせながら情感豊かに歌い上げた「White Lies」。キーボード×2、ガットギター、フォークギター、ベースの編成で披露された「Obsidian」。そして、再びフルバンドに戻って演奏された「Tears Of Asyura」が、とても素晴らしかった。

哀愁に満ちたメロディを多彩なニュアンスを交えながら表現する歌声、壮大な叙事詩のように迫ってくるサウンドを噛み締めながら、思わず息を呑んで聴き入っていた観客。この曲を歌い終えると、アウトロが続く中、お辞儀をしてステージから一旦姿を消した浜田に対して大きな拍手が贈られていた。

観客が打ち鳴らすハンドクラップに迎えられながら、ステージに再登場した浜田が身を包んでいたのは真っ赤なドレス。そしてスタートした「Sparks」では、彼女とバンドメンバーたちには内緒のサプライズが待ち構えていた。

開演前に全観客にリストバンドが配布されていたのだが、これは無線制御で様々な色彩の光を放つシンクロライト。「Sparks」が始まった瞬間、観客の腕に巻かれていたリストバンドが一斉に赤く輝いた光景は壮観であった。

鮮やかな色彩に染まった空間に轟いたサウンドの心地よさが格別! その後もリストバンドのライトの演出を随所で交えながら「Dystopia」「Superior」「Crisis Code」が披露され、観客の盛り上がりは止まるところを知らなかった。

 

【ライブレポート】浜田麻里、強い覚悟で己のmissionを誓う!  画像 3/5Photo by Aki Saito


終盤で生まれた開放感たっぷりの楽しさも印象深い。1983年にリリースされた1stアルバム『Lunatic Doll』に収録されていた「Lights」のイントロが始まると、浜田は明るく笑顔を輝かせた。観客は激しく拳を突き上げながら興奮を露わにする。

この熱気をさらに痛快にエスカレートさせたのが、同じく1stアルバムの収録曲「Tokio Makin' Love」。その後、ハモンドオルガンによる荘厳な幕開けを経てダイナミックに雪崩れ込んだ「Rainbow After A Storm」では、会場全体で掲げられたタオルが勢いよく回転。最高の一体感が生まれていた。


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