6月16日（土）、愛知・ナゴヤドームで開催された「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」。開票イベントでは数々のドラマが生まれ、センターの座にはSKE48の松井珠理奈、そして2位には須田亜香里がそれぞれランクインしワンツーフィニッシュを飾った。WWSチャンネルでは今回の選抜総選挙で見事第8位を獲得し、念願の選抜メンバー入りを果たしたSKE48・大場美奈に2回に分けてロングインタビューを実施した！

今回お届けする【第2回】では、先日惜しまれながら千秋楽を迎えたチームKⅡ 6th「0start」公演を振り返り、まもなく初日を迎える新公演「最終ベルが鳴る」の見所について余すところなく語ってもらった！

（※このインタビューは2018年6月20日（水）に行いました。）

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──大場チームKⅡとして「0」からスタートした「0start」公演が6月24日（日）に千秋楽を迎えました。ご自身にとってどんな公演でしたか？

大場美奈：もともとAKB48の「RESET」公演がベースなんですけど、チームKⅡの特徴でもある「出べそ」ステージや、ユニット曲を変えたこと、前座では研究生が出演しないことなどに賛否両論がありました。中でも一番最初の前座は基本的に研究生が名前を覚えてもらうために始めたことなんですけど、当時は研究生公演もありましたし、メンバーが1人で歌う機会は注目されてる子しかできないんです。だったらチームKⅡ全員が目立てるようにメンバーの松村香織のソロ曲『マツムラブ！』を歌えるようにして自分たちの公演を盛り上げようと始めたんです。

──ユニット曲が変わったことにも意見があったんですね。

大場美奈：「リクエストアワー（ファン投票で年間1位の曲を決めるイベント）」で選んでもらえるような、みんなの代表曲を作りたかったんです。「RESET」公演は以前チームSがやっていて、ユニット曲もチームSのメンバーのイメージが強いので、全く同じにしてしまうと「このメンバーの曲」というイメージではなくなってしまうなと思って。じゃー、やったことがある曲じゃなくてAKB48の楽曲から埋もれているものを掘り出してユニットにしようと思って選んだんです。

──実際に公演を観たファンの反応はいかがでしたか？

大場美奈：「ユニットは『RESET』の方が好きだった」って意見はもちろんあったんですけど、私はこの公演を完全に別物だと思っているんです。いろんな意見をもらった公演でしたけど、実際に観たら「100％楽しかった」ってファンのみなさんが言ってくれて。ダブルアンコールもチームKⅡの歴史として引き継いで、あとは新しい要素を自分たちのできる限りで追加していきました。振り返ってみたらもう2年ぐらいやっていて、この間にメンバーが増えたり減ったりしたして、チームとしてもいろんなドラマがありました。それでもたくさんの方が観に来てくれて、「『0start』公演を観れてないから千秋楽を迎えないでほしい」って声がたくさんあったんですよ！飽きられて次に行くのは悔しいので、惜しまれて次の公演に行きたかったので嬉しかったです。今は「また公演を観たい！」って状態のまま次にステップアップしたい思いが強いです！

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──期待が高まる新公演ですが、仕上がり具合はいかがですか？

大場美奈：（取材日：6月20日）ぶっちゃけますよ！ぜんぜんできてないです（笑）
レッスンはだいぶ前から始めてはいるんですけど、ありがたいことに野球やバスケの個人仕事で頑張ってる優月（日高優月）や明音ちゃん（高柳明音）に、AKB48選抜で頑張ってる小畑優奈もいるので、本当にメンバーが揃わなくて。昨日もレッスンはしていたんですけど、まだ30％ぐらいしかできてないです。でも、初日には絶対に間に合わせてすごいものを観せたと思っているので、期待をして観に来てください！

──現状からどんな風に仕上げていくのかとても楽しみですね！

大場美奈：みんな焦ってますから（笑）。総選挙終わるまではどうしても集中出来なくて、振り入れとかも投票期間中にあったんですよ。実は投票開始日にもレッスンがあって、その日メンバーの内山命が緊張しすぎてチーズケーキを焼いくる出来事がありまして。前の晩にソワソワしちゃって寝れなかったみたいで、ちょうどリハがあるので「みんなこれ食べて」って。今までお菓子とか作ってきたことないんですけどね（笑）。みんな総選挙で個人としてもチームとしても大躍進して良かった結果の分、新公演に対してメンバーは絶賛集中モードです。

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──総選挙で大躍進したからこそ公演へかける想いはありますか？

大場美奈：新公演は「0start」公演からさらなる進化を目指しています。この2年「0start」公演でチームとして高め合ってきて、チームワークも大分作られてきて、お互いの役割が分かってきました。今の現状を維持するのでも良かったんですけど、じゃあ、「新たに私たちが強くなるには？」「もっとチームとしてSKE48の中で頭角を表すには？」って考えて新公演の演目を考えたんです。イメージは上手く言葉にできないですけど「強さ」っていうのをさらに見せたいです。「0start」公演では小畑優奈が最初は「可愛いね」と言われていたのが、2年の間にSKE48のセンターになってしっかりした成長の過程を見せられたと思うんです。他のメンバーも含めて。次はもう一段上のチームKⅡの凄さを新公演で見せて、ファンの方に「どこまで登って行くんだよ！」ってチームKⅡが凄いっていうのを表現していきたいと思います。

──ずばり見所は！？

誰かが絶対的に前にいる、という訳ではなくて、今まで3列目で踊っていた子たちが1列目で踊ります。1列目で顔を自ら出さなくても見えていた子たちが自分でちゃんと目立たないといけない、全員が戦わないといけない公演になっているので、ファンの方も推しメンに期待しているかもしれないけど、実際に観ると意外に見えないかもしれない。そこはもう推しメンを信じてください！今回はセンターも戦うような公演になっています！

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──最後にファンのみなさんへメッセージをお願いします。

SKE48のことを好きでいてくれて、大場美奈という人を好きになってくれて、ありがとうございます。読んでくださってる方の息抜きじゃないけど、なんかこのグループ楽しいよな、この子見てたら面白いよなって気軽に思ってもらえるような存在になっていきたいです。どうしてもSKE48は一生懸命さが売りなので、もしかしたら入りづらいと思うんですけど、ただただ楽しいことが好きな人たちが楽しいことをしている、そして自分たちが『今が一番楽しい』と言っている。単純なことなので、アイドルに興味のない方がいろいろ知らなきゃいけないなんて思わずに、気軽な気持ちでちょっとでもいいので注目してもらえたら嬉しいです。
ファンのみなさんと一緒にSKE48をどんどん広めて行って、応援してもらうことも大事なんですけど、一緒に10周年に向けて全国に拡散していくにはファンのみなさんの力を借りなきゃできないことです。私たちもファンのみなさんと一緒にチームSKE48として一緒に頑張りましょう！

（取材 文/写真：安藤龍之介）

大場美奈・プロフィール

1992年4月3日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「みなるん」。
AKB48の9期生として2009年にデビュー。粒揃いだった研究生たちによって結成された初代チーム4のキャプテンに就任。2013年には兼任という形でSKE48へ。12thシングル『美しい稲妻』で初選抜を果たし最新シングル『いきなりパンチライン』までのシングル曲で選抜メンバーを務める。2014年からはSKE48に完全移籍。以降はチームKⅡの副リーダーとして活動後、2015年にはチームKⅡのリーダーに就任。熱く個性的なメンバーが集まったチームKⅡをまとめあげる！