2018.06.27 公開
シンガーソングライター・向井太一にインタビュー!「今回は『LOVE』という、自分が一番大切に思ってるテーマ」

向井太一  画像 1/1

WWSチャンネルでは EP『LOVE』を6/27に発売するシンガーソングライター・向井太一にインタビューを行った。

向井は今回の作品に対して楽曲ごとに対する思いや、夏フェス出演に対して語ってくれた。

 

──デジタルEP『LOVE』は、様々な愛をテーマにした作品になっていますが、どのような経緯で制作が進んだんですか。
向井太一:コンセプトは、僕が音楽をする上で人とのつながりをすごく感じるようになったことがきっかけにあります。上京して8年経つんですけど、離れてる家族とか友だちとか、支えてくれた人の愛を強く感じるようになって。そういうことを、純粋に歌い続けていきたいなって気持ちがありました。あと、僕はずっとR&Bやヒップホップを聴いてきたんですけど、ブラックミュージックって恋愛表現に対して表現がストレートだと思うんですよ。そういうのをしっかりと歌えるアーティストでいたいなって意識がありました。

──では、楽曲に触れていきましょう。「Siren」は、AOR感があるサウンドですが、tofubeatsさんをプロデュースに向かえていますね。
向井太一:トーフさんはライブで何度かご一緒したことがあって、いつか曲をやってみたいなと思ってたんです。この曲は、もともとはデモテープができていて、一歩間違えたらいなたくなってしまうすごく絶妙なバランスな曲だと思ってたんです。トーフさんの90年代のテイストを今っぽく聴かせる力は素晴らしいと思っていたので、この曲はトーフさん以外のプロデュースは考えられないなと思ってお願いしたんです。まさに絶妙なバランスで作っていただきました。

──歌詞は、男女の恋愛観がすごく出てます。
向井太一:純粋なのか純粋じゃないのかわからないって感じですけどね(笑)。結構、他の曲はストレートなものが多いんですけど、もっとジメっとした人間っぽい曲も欲しいと思ってこの曲を作りました。どちらかというと生々しい、隠したくなるような部分だと思います。これは、わりとフィクション的に書きました。ただ、ドロっとした男女の空気感って誰しもが持ってるものだと思うんですよ。

──そうした要素はありつつ、夢の場所へとか自分の気持ちを解放させる、人の気持ちを鼓舞させてあげるというのは裏テーマとしてありそうですね。
向井太一:そう感じていただけるとうれしいですね。僕は、日本語って聴き手の状況や感情によって聴こえ方が変わるのがすごく面白いなと思っているんです。そういうものを書きたいというのは、ベースのひとつにあります。

──あと、「MALIBU」はレゲエ、サーフ感がある楽曲です。
向井太一:最近、僕がハマってるのが土着性を感じるフロウだったりするんです。「MALIBU」は、相手に対しての愛や、相手からの愛とかを歌ったので、自分に対しての愛も必要だなって作りました。たまには肩の力を抜くと新しい場所とか先に進む力になるよって、そういう曲を真剣に言うよりも、普段の感じで言ってるような曲にしようと思いました。

──「HERO」は、そばにいる人への愛を歌った曲です。
向井太一:「僕にとっては兄ですね。うちが母子家庭だったんですけど、兄が6つ離れていて父親がわりだったんです。小さい頃から支えてくれてすごく影響も受けたし、いま音楽ができるのは兄のおかげなので、まさに僕にとってのヒーローだなって思ってます。

──「FURUSATO」は、メロウなサウンドで郷土愛を歌うナンバーです。
向井太一「僕の中で、昔聴いてた音楽を聴くのがトレンドになってて、このトラックのヒップホップ的なアプローチがいいなって思ったんです。歌詞が、自分の内面的なものや郷土愛をストレートに歌ってるので、あまりトリッキーなことをしたくないなというのがあってこの形になりました。


──「cuz of you」は、深い愛情についてを歌っていますね。
向井太一「いままでの僕の楽曲に、一番近い感じですね。これは、僕の恋愛観がストレートに入ってます。結構、恋愛至上主義なタイプで、結構悩む方なんですよ。相手に対しての感情にプラスして、切なさとか苦しさもあるじゃないですか。でもそれを乗り越えて、あなただからそれを耐えるんだっていう感じの曲です。


──なるほど。EPの全体的に、人間っぽさが出てますね。
向井太一:そうですね。いままではどちらかというとアンビエントとかデジタルの要素が強かったと思うんです。それと相反して、人間の生々しい部分とかもちゃんとストレートに書けるようになりたいなというのが作品を出すにつれて強くなっていったんです。今回は『LOVE』という、自分が一番大切に思ってるテーマだったので、特に意識して歌詞は書きました。


──いろんな形の音楽で表現してますが、気持ち的な部分でのソウルミュージックってことですね。
向井太一:そうですね。たぶん、そっちの方が自分の思いがリアルに伝わると思うんです。


──そして、8月には、東京、大阪、福岡でツアー『向井太一 "LOVE TOUR 2018”』が開催されますが、どんなツアーになりそうですか。
向井太一:「今回めちゃめちゃエモーショナルなレコーディングだったので、ライブはよりみんながピースな気持ちになれるものにしたいです。僕が作品に込めた思いとかイメージを、もっと何十倍何百倍にして出したいと思ってます。


──あと、サマソニをはじめ夏フェスの出演もありますね。
向井太一:フェスは、とにかく勝つぞって気持ちですね(笑)。やっぱり、ライブがよくないとアーティストはダメじゃないですか。お客さんも離れちゃうし、がっくししちゃうと思うので。あと、僕のことを知らない人も見てくれるチャンスがあるし、ライブハウスとは違った空間なので、僕も楽しみにしてます。

──では、夏やってみたいことってありますか。
向井太一:避暑地に行きたいです(笑)。山ですかね、軽井沢とか行きたいです(笑)。あとは、夏ならではのことをやりたいです。僕、食べることがすごい好きで、一昨年くらいはかき氷をすごい食べに行ったりしてたんですよ。最近の豪華なやつじゃなく、めちゃベーシックなかき氷が好きなので、思いっきり食べたいです(笑)


──じゃあこの夏は、フェスで勝ってかき氷を思いっきり食べると(笑)。
向井太一:ハイ(笑)。フェスでかき氷を食べて、ビールで締めたいです(笑)

(取材 文/写真:土屋恵介 )

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