当然のように沸き上がるアンコール。その想いが通じ、再び動き出すモニター。そこへ映し出されたのは、新曲『友達と呼べる君へ』初披露の発表だった。
大きな歓声に包まれる会場の中、新衣装で登場した風男塾。そして2月24日にリリースされる新曲『友達と呼べる君へ』がついに初披露された。
大切な友への想い、強い絆を感じさせる楽曲で、曲中には赤園、瀬斗、愛刃、仮屋世が腕でアーチを作り、青明寺が後ろから見守る中、緑川がアーチをくぐる。そして最後には緑川がセンターポジションを飾る。
この曲を聴いて誰もが意識したのは4月5日に卒業する緑川狂平の存在だ。赤園も「歌っていると、狂平の事を思い浮かべてしまうくらい、今の俺たちにピッタリな曲だと思う。」と話す。この曲がシングル最後の曲となる緑川は「こうやって『友達』っていうものをテーマにした曲で最後を迎えられる事は嬉しいです。ありがとうございます。」とコメントすると、温かな拍手が緑川へ贈られた。
赤園が「もう1曲、皆さんが知っている、あの曲が今回のカップリングの曲として蘇る事になりました!」と話し、オーディエンスが予想するなか、緑川が語りだす。「この曲は、全国を回って歌ってきた曲なので・・・皆さんとの思い出の曲です!」
披露されたのは昨年、風男塾史上最多公演数となった全国ツアー『風男塾ライブツアー2015~ラブメッセンジャー~』で歌われた『ラブメッセンジャー』。この名曲がニューシングルのカップリング曲に収録される事となった。
「2016年、皆と一緒にもっともっと上を目指す為にはこの曲を最後に歌って皆で一つになりたいと思います。皆、拳を突き上げて一緒に叫んで歌ってくれますか!」瀬斗の叫びに呼応して大きな声援が沸き起こり始まったラストソングは『同じ時代に生まれた若者たち』。
辛い事や悲しい事、全てを吹き飛ばす圧倒的な魂の咆哮が会場いっぱいに響き渡る。風男塾の理念『人を元気にする』を象徴するような力強い歌声に会場は最高潮の盛り上がりを見せ『風男塾ライブ2016 ~6MONKEYS~』は幕を閉じた。
これから風男塾は2月24に16thシングル『友達と呼べる君へ』のリリース。4月5日にはnicofarre(ニコファーレ)で行われる緑川狂平の卒業公演を迎える。そしてこの日、新メンバーを加えての新生風男塾のライブが4月30日を皮切りに、宮城、大阪、愛知で行われる事も発表された。
2016年新たなるスタートを切る風男塾の活動に期待を感じさせるパフォーマンスであった。まだまだ進化を続ける風男塾から目が離せない。
(取材/文:山岸一之)