2020.04.18 公開
【コラム】外出自粛なので、SKE48のミュージックビデオで国内旅行をしてみた

SKE48 (C)2020 Zest,Inc.  画像 1/1

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、『不要不急の外出』が求められる中、自宅での過ごし方について著名人がメッセージソングや、リレー形式のチャレンジ動画を配信し、一丸となってこの状況を乗り越えようと力を合わせている。

しかし、ずっと自宅いては煮詰まってしまい、仕事もはかどらず気が散漫としてしまう。
そこで今回は自宅にいながら“息抜き”できる方法として、SKE48のミュージックビデオから、お手軽に国内旅行ができる作品をピックアップさせて頂いた。MVの中には有名な観光地で収録された物も数ある。ロケ地に焦点を置き、それらに注目すれば、自宅にいながら観光気分を味わえるのでは、と考えた。

以下に、独断と偏見で選ばせて頂いた楽曲のMVを紹介する。
なお、MVロケ地は独自調査によるもので実際とは異なっている場合がございます。




【函館の観光名所がいくつも登場!】
10thシングル『キスだって左利き』はメンバーが純白のドレス衣装を纏った、史上最大級の可憐なMVと言っても過言ではないだろう。センターを務める松井珠理奈の衣装がパンツスタイルであったことから、「『走れメロス』のようだ」と話題になったのも懐かしい。
この作品は北海道の函館が舞台で、珠理奈が序盤でランニングをしている場面は「八幡坂」だ。坂の頂上からは函館港に保存されている青函連絡船「摩周丸」と共に湾内を一望できる。また、木崎ゆりあ(※「崎」は正式には「たつさき」)が函館市電の停留場で待つシーンにちらっと映る「箱館ハイカラ號」も旅情を誘う。



【雨に打たれる珠理奈。日常の景色が一変する作品】
20thシングル『金の愛、銀の愛』は東京都内の各地でMVが撮影された。
冒頭の渋谷・スクランブル交差点で雨に打たれる珠理奈の姿は、ジャケット写真にも起用され印象に残っている方も多いだろう。曲調が「鎮魂歌」を連想させるように暗く、重厚な雰囲気を漂わせているため、映像にも目に見えない重みがしっかりと載せられているようだ。歌舞伎町のネオン街、首都高やレインボーブリッジの夜景が美しく見えたのも束の間、色彩をなくし、熊崎晴香たちが佇む原宿駅のホーム、渋谷駅の片隅でケータイを操作するメンバーたちの映像がカットインする。

馴染みある見慣れた場所にメンバーがいながらも、彼女たちの視点を通して気にも留めない日常の一場面に気付かせてくれる作品だ。



【頂上まで駆け抜けろ!全力疾走の小豆島】
3rdシングル『ごめんね、SUMMER』はSKE48が誇る王道のアイドルナンバー。この曲のMVはとにかくメンバーが走る、走る、走る。ロケ地となった香川県・小豆島を町内、学校、漁港に海岸線と島の隅々まで駆け巡る。このシーンでいかにも大変そうなのは、急斜面を『全力坂』のごとく登る高柳明音だろう。ダンスシーンの場所となった島の有名な観光地「エンジェルロード」(天使の散歩道)で、1日2回、干潮時に海中から砂の道が現れる。有名ドラマ作品でも度々登場し、”聖地巡礼”の定番スポットとしても有名だ。



【ドローン本格使用で雄大な阿蘇の景色を堪能】
1stユニットシングル『コップの中の木漏れ日』で、ラブ・クレッシェンドのメンバーが訪れたのは、雄大な大自然が広がる熊本県・阿蘇。ドローンを本格的に使ったMVは俯瞰やダイナミックな映像表現を実現し、全国屈指の人気温泉地・黒川温泉からほど近い「鍋ヶ滝」で撮影されたサビの映像は特にその印象を強く持つ。森林で朝日を浴びながら踊るメンバーは妖精のような神秘さで溢れている。また、稜線を背景に踊った「天空の道」から広がる山々は映像からでも息を飲むほどの絶景だ。



【壮絶な愛憎劇が繰り広げられる、季節外れの沖縄】
8thシングル『片想いFinally』。MVが解禁された当時、矢神久美と木本花音のまさかの行動に、劇中の松井玲奈のように目を丸くして驚かれた事だろう。
この作品のMVは沖縄・金武町で撮影されたものだという。沖縄といえば夏の宮古島のようなエメラルドグリーンの海が広がる景色を想像するが、この映像からはコンクリート住宅の多い街並みという事しか分からない。筆者も高校の修学旅行で偶然近くを訪れるまでは半信半疑だった。
ダンスシーンで鉄骨むき出しのビルの屋上で、激しく踊るメンバーの姿が強く印象に残っているため、【番外編】として書き記しておきたいと思う。
夏の海を楽しみたい場合は、同じく沖縄の無人島で撮影された『前のめり』がオススメだ。



【やっぱり愛知が好き!】
SKE48は名古屋に生まれたアイドルグループだ。MVからも愛知を感じたい。
5thシングル『バンザイVenus』の大須商店街、瀬戸銀座商店街の人情と活気に満ちた光景は人の暖かさで溢れている。14thシングル『未来とは?』はナゴヤドームで撮影。ナゴヤドーム公演で実際に収録されたMVなので、当時訪れていた方は“MVを逆再生”してみるのも面白い。17thシングル『コケティッシュ渋滞中』ではオアシス21からスタートし、名古屋テレビ塔、本拠地であるサンシャイン栄、名古屋港水族館など観光スポットで繰り広げられるダンスパフォーマンスと、テンポよく切り替わる映像は見ていて心を弾ませる。2027年のリニア中央新幹線開通を目指して、変わりゆく名古屋の街並みをMVの風景と見比べるのも楽しい。

もちろん『羽豆岬』も欠かせない。この曲は『ごめんね、SUMMER』のカップリングとして収録され、MVでは曲名にもなった「羽豆岬」や、“恋人の聖地”・野間灯台、内海海岸などのスポットを通して南知多の夏を堪能できる作品に仕上がっている。羽豆岬は知多半島の突端に位置し、伊勢湾と三河湾、二つの海が混ざり合う場所にある。そこに鎮座する羽豆神社では、絵馬にメンバーの健康を祈ったり、選抜入りの願掛け、総選挙の戦勝祈願をする光景がいつの頃からか当たり前になった。
SKE48の”聖地”として、メンバーとファンの心の拠り所となっている。



【またここで、笑って会える日まで】
11thシングル『チョコの奴隷』は、SKE48のターニングポイント的な立ち位置の曲でもある。MVは新装オープンしたSKE48劇場で撮影された。お馴染みのメインステージ、撮影用にちょっと延長された「デベソ」、メンバーを照らすステージ照明がパフォーマンスをより一層輝かせる。これほど劇場公演の雰囲気を体験できるMVも珍しいのではないだろうか?
カットされているはずのエキストラからMIXやコールも聞こえてきそうだ。
メンバーによって色彩を変えるサイリウムはSKE48が築いてきた独自の文化だ。そうした熱が映像を通して伝わってくるのはSKE48らしい。

このMVを観ると「劇場に行きたい」と常に思う。
まだまだ難しい状況ではあるが、再びこのステージにみんなで帰って来れる事を願っている。


いかがだっただろうか?
少し視点を変えたMVの紹介だったが、SKE48には他にも数多くのMV作品がある。これらを一気に見返すには、歴代のMV作品を収録した「SKE48 MV COLLECTION ~箱推しの中身~COMPLETE」もオススメだ。
この機会にお気に入りのMVを探してみてはいかがだろうか?

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